WORK STYLE01

どこまでも深められる知識と、経営者から信頼される人間力を。

T・K
2021年入社 
東京大学大学院卒 地球惑星科学を研究。
大学院卒業後、長野県の第一地銀に入行。
2021年から現職。
入社理由
学生時代から、ベンチャーとコンサルティング業に興味を持っていたT・K。
地元の第一地銀に進んだが、「もっと自分の考えを活かして働きたい」「経営者の近くで自分を磨きたい」との思いが高まりユナイテッド・フロント・パートナーズへ。
他のM&Aアドバイザリーも見たが、M&A仲介業としては唯一といっていい地域密着型であり、かつベンチャーだったことが大きな魅力だった。

知識の深さが、お客様からの信頼の深さに繋がる。

 入社して1年。やっと、M&A仲介業務のすべての行程が見えてきました。気づいたのは、お客様の信頼を勝ち取る難しさ。人生をかけ企業を育てたオーナーにとって、企業売却は大きな決断です。それをサポートする私たちへの期待が大きいのは当然のこと。そこで、私が努力しているのは、なるべく深く本質的な知識を身につけることです。具体的には、簿記2級やM&Aエキスパート資格のほか、現在勉強中の中小企業診断士など。決して“資格が取れればいい“というスタンスでなく、深く理解することに重きを置いてしっかりと時間をかけています。幸い入社直後は、お客様のアポイントが容易に取れない時期があり、そこを利用し独学の時間に使ったことが今になって役に立っているのです。

合理性だけで答えが出ない。それも、大きな学び。

コンサル志望だった私は、合理的に答えを見出し、一部の隙もない理論を構築することが重要だと考えていました。しかし、この会社に出会って、その考えは大きく塗り替えられました。ある時、上司が「我々の役務提供は、取引後半の契約締結や交渉、株式価値の算定にあるが、価値の創出は取引前半のコミュニケーションにある」と話してくれたことがあります。それはオーナーの意向を汲む力や譲受側企業の欲しい情報を上手に引き出し間に立つこと。もっといえば、最もよい合意点を探るために関係を創造する力とでもいうのでしょうか。多くのケースで、オーナーは自分が作った会社の価値を、高めに算定しています。その期待に対して、合理的な数字を用いて説得するのではなく、まずは希望を汲んで動く。同時に、譲受側の不安を解消していく。そうした動きの大切さに気づいてきました。また、商談の初期には、培った知識を活かして、税務や法律面からアドバイスし不安を解消していくことも信頼構築の一歩になると、感じるようになりました。

経営者の心のうちは、容易にはつかめない。

多くの経営者と働きたいとこの仕事を選んだ私ですが、最近、とても印象的なことがありました。当社から送った売却検討依頼のお手紙に対し、あるオーナーから反応があり面談に伺うと、「会社を売るつもりはない」とにべもない返答。想定した温度感とあまりに違い、戸惑いました。それでも面談を続ける中、わずかな違和感が。それは、どんな情報を求めても、すんなりと教えてくださる点でした。徐々に「表に出されないが、本心ではM&Aに前向きなのかもしれない」と感じるように。やがて、譲受側企業との面談で、オーナーが「実は、前から会社を継ぐ人を探していた」と一言。驚くと同時に、長く会社を守ってきた方の“弱みを見せない”姿勢に気づかされました。経営者とは、このように複雑で多面的に物事を見て、時に“演じること”もできる人物。その奥の深さを知ると、もっともっと自分を磨きたいという思いが強くなります。今は、どんな方にお会いしても信頼を勝ち取れるプロフェッショナルになることが目標。そのステップを超えた時、どんな自分になっているかも楽しみです。